いばらきコンテンツコレクション3

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  2018年1月に茨城県を拠点として活動するクリエイターの展示会

「いばらきコンテンツコレクション3」
を茨城県つくば市にて開催しました!

 

 

 

PDF版(開催報告書)コチラ!

 

 

1 開催概要

イベント名:いばらきコンテンツコレクション3
日時:2017年1月6日(土)10:00~17:00
         7日(日)10:00~17:00
         8日(月)10:00~13:00

会場:【展示・上映会場】つくば美術館・アルスホール
   【物販会場】クレオガーデン
主催:茨城県
後援:経済産業省関東経済産業局、国立大学法人筑波大学、一般社団法人日本オンラインゲーム協会、つくばセンター地区活性化協議会、つくば市
来場者数:1800人

 

 

 

2 内容

① 特別企画1「WIT STUDIOアニメワークス展」

 WIT STUDIOが手がけたアニメ作品『甲鉄城のカバネリ』『屍者の帝国』『魔法使いの嫁』『水曜どうでしょう』の原画展示とPV再生したほか、 浅野氏がデザインした古河市のキャラクター、及び今回の企画のために浅野氏が描き下ろした『甲鉄城のカバネリ』の主人公2人が 古河市のキャラクターの服装をしたイラストパネルを展示した。 6日にはWIT STUDIOのプロデューサー・中武哲也氏、チーフアニメーター・浅野恭司氏によるトークライブを実施した。 関連して物販会場では原画集やグッズ販売のほか、巨人エレン像、生駒、無名のスタンディパネルも設置した。



 

 

【トークライブ】
日時:1月7日(日)13:30~15:00
司会:長谷川雅弘(㈱ヒューマンメディア)

 浅野氏はインフルエンザの為、急きょスカイプ参加に変更になった。

 中武氏のトークではまず、浅野氏について。 彼の作画スピードは社内で1番、2番の速さの上キャラが描け、アクション性のある絵も描けるが、 I.Gに入社した当初から上手かった訳ではなく、毎日真面目にコツコツ描いていき、 20代後半にキャラクターデザインにとりかかり、30代中盤で爆発的に上手くなった。 描き続けることと、自分に合っている作品の絵を描く事が突然変異性を生んだ。 つまり作品との出会いが大きかったのかもしれないと語られた。
 そして、自身のプロデューサーの仕事について。アニメ制作におけるプロデューサーの役割とは、 予算、スケジュールの管理、スタッフの選出をすること。
 予算やスケジュールの管理については、絵作りの面では予算の上限があるので、 それをオーバーしないようにコスト・速度に見合った人たちに発注することがポイント。 まずこの人たちが絵を入れたらお客さんが喜んでくれるのではないかということを想定した陣構えでスタートし、 あとはいかに皆さんに効率よく描いてもらえるかという事を考える。
 重要なのは最初の陣構え(スタッフィング)。作品の特性に合った人たちを配置すること。 『進撃の巨人』の場合は、特に立体起動装置をいかに格好よく表現できるかという事を考えて、 浅野さんと門脇聡さんに作画監督、特にアクションシーンを担当してもらい、 みんなが見たい立体起動アクションを実現することができた。 作画監督や演出家などメインで作品作りに携わっていく人たちは、才能のある人の話を聞きながら決めており、 上手いアニメーターの事はうまいアニメーターが知っているように、うまい演出家の話を聞くと良い選択肢が広がると、 スタッフィングの秘訣が語られた。
 作品の中にはコストをかけてでもやりたいものもあり、複数の作品を手掛けることで予算をやりくりするといった、 プロデューサーの苦労の一端がうかがえる話もあった。
 スカイプで浅野氏が加わると、初めにICC3の『甲鉄城のカバネリ』の登場人物描き下ろしイラストは、 古河市のキャラクター「万寿王丸」と「桃花」の衣装を、「生駒」と「無名」ならどのように着こなすかを考えたデザインであると語られた。 また、浅野氏が今後描いてみたいオリジナルキャラクターについて、オヤジもの、おじさんが群がる群集劇、 という意表をついた回答があった。
 過去の作品の中で好きなのは、『進撃の巨人』では第1期の21話。冒頭から高揚していて、途中で絶望に襲われてしまうという気持ちの波がある話数だが、今見ても泣けてしまい制作も大変だったので思い出のある話数。 参考に描くかについては、『サイコパス』を描いていた時は、刑事もののドラマを良く見てスーツのシワの入り方を参考にした。 また、『カバネリ』の時は三船敏郎さんの作品などの時代劇を見た。原画を描いていた頃は、 アクションを描く時は席を立ってポーズをとるということもあった。 今は総作画監督としてアクションよりも表情の修正が多いので、表情の変化を調べるために自分でやって携帯で撮ったり、 写真集を見たり、ネット画像の検索もして参考にしている。 どんなものを参考に描くかについては、『カバネリ』が企画段階ではディストピアな要素を含む学園ものであったが、 それがゾンビものになるまでの経緯や、「生駒」「無名」などのキャラクターが生まれるまでのストーリーが 中武氏の軽快な語りによって開示され、しばしば会場から笑い声が上がった。
 会場からは、予算などの鋭い質問から始まり、原作と異なる表現やキャスティングについてなどコアな問いが 両氏に寄せられた。
 最後に会場へ向けて、中武氏からは「今後も夢を持つ若者の表現を広げる、 みんなで作る世界観のプラットフォームになるようなアニメ作品をつくりたい」、 浅野氏からは、「これからもWITの作品に注目してほしい。 今後はライブドローイングを積極的行い、プロの仕事を見てもらおうと考えている」というメッセージがあった。

 

 

② 特別企画2「マンガでシェイクスピア展with 真崎春望」

 「グラフィック・シェイクスピア・コンペティション」の代表的なマンガ作品と真崎春望氏のシェイクスピア作品を マンガにした原稿、人形劇映画「ハムレット」で使用したドールと衣装、吉原ゆかり氏が収集したシェイクスピア作品の 漫画版が展示された。7日には真崎春望氏・アベユーイチ氏が制作した人形劇映画「ハムレット」の上映とトークイベント を実施した。





 

 

【人形劇映画『ハムレット』クリエイタートーク】
日程:2018年1月6日(土)14:00~15:00
登壇者:アベユーイチ(映画監督)、真崎春望(漫画家)
コーディネーター:吉原ゆかり(筑波大学准教授)

 今回のトークショーでは、人形劇映画『ハムレット』が作られた経緯やそれによって得られたことを中心に、 クリエイターとしての2人の仕事や姿勢について聞く。
 初めに、この映画が作られた経緯が話された。漫画家の真崎氏が人形劇映像作品をプロデュースしたのは、 蘭丸氏の人形との出会いと、シェイクスピア作品のファンだったことがきっかけだった。
 アベ監督は日本の声優の演技や文化について世界に広めたいという思いがあった。 題材が『ハムレット』なのでアート的なものを目指し、静止画の映像になったが、 普段の作品と違う作風と作品作りに挑戦したことで、楽しく取り組めたと語られた。
 真崎氏からは、アベ氏が撮影後1コマ1コマ仕上げる作品作りの工程を見て、絵をかくのと同じだが、 アベ氏が特撮技術で培った合成技術によって作りこんだ仕上がりが自然だったと感想が述べられた。
 また、普段と違う取り組みについて、アベ氏からは絵が変化していく面白さを追求する映像作品と違い、 1枚の絵としての完成度の追求になったこと、1人で作りこんでいく楽しさがあったことが、 真崎氏からはテーマを絞りながら悲劇性を維持するシナリオ作りに力を入れたが、 アベ氏の手を介したことで想像を超えた演出がつき、1人では味わえない共同作業の喜びを感じたことが挙げられた。
 二人の出会いは東日本大震災の後のチャリティーオークションで、その後、再び出会う機会があり、 今回の共同制作に至ったようだ。また、知り合いのクリエイターを紹介したことで新たな映画(『力俥-RIKISHA-』)作りに 至ったり、同人誌即売会に参加したりするなど、クリエイター同士の繋がりの重要さがわかるエピソードが紹介された。
 同人活動については、真崎氏は連載できなくなった作品の続編を公開するためであることから始まり、 今は自由にやりたい作品を作る創作のきっかけの場と感じている事、アベ氏は小説で出展しており、 商業では難しいオマージュ、パロディの表現や、好きなものを自分の中で自由に遊ぶ楽しさがあると述べた。
 会場からは、本作の声優の演技の録音方法やキャスティングの決定について、 そして普段の作品制作はどうやって終わりを決めているのかについての質問が寄せられた。
 声優については、演技は別録りだが、その場にいない相手の演技の予想をしながら演技ができる技術力や、 監督の要求に応じてすぐにガラッと演技を変えられる表現力の高さが強調され、 これらのキャスティングについては真崎氏のキャラクターイメージを元に、アベ氏の知り合いに声をかけたと説明された。
 作品の終わり時については、両氏から、 時間があればいつまでも作ってしまうというクリエイターの作品作りのこだわりが述べられ、 締め切りや金銭などの外部的な要因の重要性と、 いつまでも続けてしまう場合は距離を置く事でより良い作品になるという前向きな考え方でやめてはどうか というアドバイスもあった。

 

 

③ 出展者

出展者はこちらからご覧いただけます[PDF]


 

 

④ クリエイター展示

 茨城で活躍するクリエイターが、ブースで作品紹介の展示を行ったほか、体験・参加型ワークショップも実施された。






 

 

⑤ 展示即売コーナー

 茨城のクリエイターが、作品の展示と即売を行った。 また、同コーナーではWIT STUDIOアニメ作品のグッズ販売も実施した。 つくば美術館に展示したWIT STUDIO関連のキャラクターの展示物を設置し撮影スポットとし、アニメPVも上映した。 つくば美術館での展示の様子を伝える映像(第二映像企画制作)も上映した。





 

 

⑥ いばらき映像作品上映コーナー

 茨城県内のクリエイターが制作した映像作品を上映し、CG映像と合わせたライブパフォーマンスも披露された。

<出品者・作品名>

・ いばらきフィルムコミッション|いばらきショートフィルム大賞『水戸黄門Z』
・ バカッション 『アストロニャーツおたさく』
・ 茨城県立笠間高等学校メディア芸術科 生徒作品集
・ こすげあきこ 『Sky, over the sky #Autumn』
・ 蛤こいち 『ひかるけもの』
・ 第二映像企画 第二映像企画PV
・ 祭英雄企画 『祭ヒーロー・舞神ソーランドラゴン&双子忍者・双龍?ツインズ・ドラゴンCG演目PV集』

 

 

⑦ スタンプラリー

会場内に5つのスタンプを設置し、全て集めた人には、会場限定のオリジナル缶バッチをプレゼントした。


 

 

 

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